Theory and Practice for Formation
Hidehiko Yamazaki, Michael R. L. Odell, Pekka I. Pakarinen
本稿は地合向上のための理論と実際の概要である。目的は,工場の作業者が地合を向上させるための基本的メカニズムを理解し,いかにこうしたメカニズムが実際にコントロールできるかを理解するためのバックグラウンドを提供することにある。扱う範囲は,主として洋紙であり,各種ヘッドボックスとフォーミングセクションに関係している。力点は第1に紙に置いているが,板紙に対する議論としても少なからず妥当性がある。いかに地合が繊維の濃度,シェアー,乱流,フローエロンゲーションおよび脱水によって影響されるかの原理を説明する。紙料と紙料調製の領域では,繊維の性質,リファイニング,ウェットエンド化学などの影響を考察する。地合評価に関しても,主要な測定方法とその有効性について概説する。地合の向上は他の紙の性質とは分離して考慮することはできない。それで地合は本稿の主たるテーマであるが,地合調節のためのアクションが紙の他の性質に及ぼす影響についても述べる。良好な地合を得るためには,いかにヘッドボックスとフォーマーの操作を最適化するかが重要である。地合欠陥の発見,系統的調節法および地合のルーチンコントロールのための戦略についても述べる。また,Z方向地合プロファイルの測定とコントロールに基づいた新しい地合調節チューニング技術を紹介する。